電子機器よもやま話(その3)

初めに

何気に使っているPCのディスク装置ですが、触ってみるといろいろな課題が見えてきました。 データのバックアップは常識と言われてますが、なかなか実行できていないケースが多いと思います。 いざと言う時に泣きを見ないように、真剣に保守する事を考えておきましょう。 そんな、自分への戒めを含めてSSDについて調べてた事をまとめてみました。
ご参考にして頂けたら嬉しいです。

SSDについて

最近のPC(パソコンのこと)は、HDDよりもアクセス速度が高速なSSDを使用したものが増えてきています。これは、サイズを小型化でき耐振動・衝撃の面でもアドバンテージがあります。 ただし、ビット単価や大容量化の面で劣るので、比較的アクセス頻度の高いOSに限定して格納しておくシステムDISK用途に使用し、データ用としてHDDを併用するケースもあります。

それでも、256GBで5千円、512GBで1万円くらいでは買えるためノートPCやタブレットなどの補助記憶装置として採用されているようです。

念のため、SSDとは Solid State Drive の略で半導体メモリ(NAND Flash メモリ)を使用したディスクドライブのように扱える補助記憶装置のことです。何でNAND Flashかと言うと一度に読み書きするデータの単位が、ディスクと同じセクター単位(例えば 256バイト)で行われるからです。

M.2 (エム ドット ツー)

SSDは、マザーボードとの接続端子に M.2規格 を使用してます。(すべのSSDとは言えませんが、小型の省スペースのマシンではこの接続方式が多いようです。)

M.2のコネクタ
M.2コネクタにSSDを挿入

M.2とは、コンピュータに内蔵される拡張カードとの接続端子規格の一つです。
呼び方はエム ドット ツー。SSDというデータを読み書きできる記憶装置との接続方式のひとつでもあります。
但し、同じM.2でもインタフェース規格にSerial ATAや、拡張スロットの利用に使われるPCI Expressと複数の方式が存在しているため、マザーボード側とSSD側とインタフェースが合致しているか事前に確認をしておく必要があります。(パソコンのパーツ売り場の人が、販売する際に大丈夫か? 聞いてくれました。)

もう少し説明しておきますと

・SATA (Serial ATA)
・PCI Express (NVMe)

SATAは、従来から一般的に使われてきたもので「安価」「省電力」などのメリットがある反面、「速度が遅い」というデメリットがあります。
NVMeは「速度が速い」といったメリットはあるものの、「高価」「発熱が多い」といったデメリットがあります。

NAND 型 Flash メモリ

不揮発性記憶素子のフラッシュメモリの一種である。
NOR型フラッシュメモリと比べて回路規模が小さく、安価に大容量化できる。また書き込みや消去も高速であるが、バイト単位の書き替え動作は不得手である。従来のフロッピーディスクに代わるPC用のUSBメモリソリッドステートドライブ (SSD)、デジタルカメラ用のメモリーカード携帯音楽プレーヤー携帯電話などの記憶装置として使用される。

注意すべき事は
書き換え可能回数に上限があるほか、記録内容の保持期間も有限(最大で10年から数十年)であり、劣化により書き込んだ情報はいつか失われる。また回路構造上、NOR型よりもNAND型の方が劣化が進みやすい。また、データを常に記録するような用途で使用すると、特性上急激な劣化(不良ブロック)が発生し、製品寿命が著しく短くなることが予測されます。