電子機器よもやま話(その5)

今回はツール(道具)のカテゴリーに入れてしまうのには無理がありそうなお話になりますが、

電気スタンドの障害です。
数年以上前に購入したスタンド型ライト(ステンドグラスで囲われている。おしゃれなデザインをしてます)の電球がついに切れてしまいました。白熱電球なので、切れるのは寿命で致し方が無いことと思います。
このスタンドは、タッチセンサーが組み込まれていてスタンドの傘の部分に手で触れると輝度が段階的に変化してくれる機能がついています。
交換用の電球を、近くに家電量販店で物色して入手しました。交換後、なんとタッチセンサーの機能が効かなくなり電源スイッチでオン・オフしかできなくなりました。

スタンド型ライト
交換した白熱電球

ネットでメーカのサイトを検索して取り扱い説明書を探しましたが見当たりません。そこでお問い合わせフォームから取説をリクエストしてみました。
直ぐに返信があり、既に製造中止との事でした。また、LED電球は使えないので白熱電球を使用する様にとの助言がありました。(交換した電球は白熱電球なので問題ないはずです!)

ネット検索で同様の事例を探すとありました、トライアックと言う部品の故障が原因との事です。

うむ! どうもスタンドの内蔵部を引き出してみないと修理できそうに無いことが分かりました。 今、ちょっと躊躇しています。(2021/8/20 : 作業が前進したら又、この記事更新します。 こうご期待下さい。)

2021/08/25 追記
本日、スタンド型ライトの内部を開きました。故障したトライアックの型番を確認してネット注文したいと思います。
スタンドの底に貼り付けてあるマットを剥がして調光回路部品を見つけました。
黒いボックスケースに入っていました。
TOUCH LAMP CONTROL MODEL::CA-2
HARRIER INT’L CO,LTD M.I.C
と表面に書かれています。裏面には、この調光回路ユニットの接続回路図が書かれていました。

調光回路ユニットのカバーを外して内部を見ると小型基板が1枚入っていました。
そして3端子のトライアックとおもわれる部品を見つけて型番を確認しました。
600E BT134 と、パッケージに書かれていました。(BT134-600E,127 WeEn Semiconductors Co., Ltd)
ネット検索すると

トライアックの外観
トライアックの回路記号とピンの説明

早速、注文しました。ものが届きましたら又、続きをお知らせします。

2021/08/28 追記
RSコンポーネンツ(株)にネットで注文した部品が翌日に宅急便で届きました。
早速、トライアックの交換作業を行いました。プリント基板上のトライアックを取り外してみると案の定 T1とT2 間がショート状態でした。正常品はG(ゲート)解放状態では電気的に絶縁されています。
トライアックは、10個単位の販売でしたので 9個も予備が残ってしまいました。交換後は調光機能が元に戻りました。(ばんざーい!)

調光回路基板の写真

トライアックを利用した調光回路の原理
を調べてみました。

トライアックを利用した調光回路の原理図

R1の値を変えることで,白熱電球の消費電力をコントロールして,電球の明るさを変えることができます.Q1は、ダイアックと呼ばれる部品です。
R1の値を調整して消費電力を半分にしたときの波形

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電球の電力を半分にした場合の白熱電球の両端子間の電圧波形です